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M&Aと研究職

私は日経新聞の愛読者です。
私の好きな欄の一つに「私の履歴書」があります。
様々な分野の著名人が、自分の半生を振り返る1カ月の連載物でお好きな方も多いと思います。


経済紙なので、ビジネス分野の方が多いのですが、
2013年10月度はノーベル賞を受賞した利根川進博士が書いておられます。

私は文系の出身で、研究は経験の無い分野です。

いわば全くの門外漢なのですが、この1カ月近く
利根川博士の私の履歴書を読んでいて、ふと、気づいたのが
自分の取り組んでいるM&Aの仕事と似ているなということでした。

無論、利根川博士の偉業と自分の仕事を比べるつもりはありません。

私が似ていると感じたのは、研究職の仕事とM&A候補先の探索業務は
共に仮説検証が重視されることです。


M&Aは成約までに様々なプロセスがありますが、
手間と時間がかかる仕事の一つに、候補先企業のマッチング業務があります。

売却候補先企業のお話があった際に、如何に適切な買収候補先を
紹介できるかという、相手探しですが、ここがなかなか大変です。


例えば、ある売却検討先に、買収候補先がA社、B社と2社あったとします。
共に年商は10億円、営業利益が1億円なのですが
 A社は売上、営業利益共に過去2期で上昇傾向
 B社は売上、営業利益共に過去2期で横ばい

だとします。

買収候補として一見良さそうなのは、A社のようです。

しかし、A社は現在の事業が上手く行っており、自社単独路線の計画です。
一方、B社は足踏みしているように見えたのですが、新製品の開発が
もうすぐ終わり、新市場への販路拡大を考えていたとします。

仮にその売却先が、B社の新製品の販路を持っている卸売業だと
した場合、適切な買収候補先はB社になります。


これは2社だけの例ですが、こうした候補先を通常は何社もあることと
後継者問題など、考慮すべき事項が沢山あります。


しかし、ここで申し上げたいのは、仮説検証力無しには
M&Aの候補先探索は無理だと言うことです。

M&A検討には膨大な情報が必要です。
業界環境、市場、業績、経営者の意欲、社風等、数え上げるときりがありません。
限られた時間の中でこれらを全部考慮すると、提案すらできない状況になります。

従って、我々はこれまでのクライアント企業とのやり取りの中から
この企業のあの社長なら、今回の話に関心を持って頂けるのではないか、
と仮説を立て訪問します。

あくまで仮説ですので、訪問すると見当違いなこともあります。
しかし、仮説が的中すると、思わぬ本音や社長の将来の経営のあるべき姿を
教えて頂く事ができます。
その、あるべき姿に提案がうまくあてはまると、検討が進んでいく。

私は日々こうした仮説検証を繰り返しています。

研究職と似ていると感じたのは、思った成果が出ないことが多いから
という点に共感をした(笑)からなのですが、この仮説検証自体も
なかなかやりがいがあると感じています。

ノーベル賞のような成果をM&Aで出したいと思います。



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プロフィール

森 利彦

森 利彦 早稲田大学商学部卒業。
小売業、リース会社を経て、NIコンサルティング入社。
250社以上の可視化経営に関わるコンサルティングを実施後、教育研修事業、M&A事業に携わる。
中小企業診断士 PHP研究所認定ビジネスコーチ。

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