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M&A実務「事業等の譲受の届け出」について②

前回のブログでは譲受企業、譲渡企業の事業の年商が一定以上の場合は
公正取引委員会についての届け出が必要だと言うことについて書きました。
特にその中で「市場占有率」を出すのが大変だということを書きました。

今回は市場占有率を算出するのために、実際に
やったこと、困ったこと、助かったこと、について触れてみます。

(1)やったこと
市場占有率は、「率」、すなわち分数で表されますから、分子と分母が必要です。
分子は、譲受企業の譲渡企業のそのエリアにおける売上です。
一方、分母は該当事業のそのエリアの市場規模すなわち総売上です。
この他に、業界の上位企業の市場占有率も必要です。
上位企業と譲受企業の比較をするためです。

従って、やったことは、以上に挙げた
①譲受企業の譲渡企業のそのエリアにおける売上
②該当事業のそのエリアの総売上
③業界の上位企業の市場占有率を出すことでした。

(2)困ったこと
やることは大きく3つだけですし、①は譲受企業に聞けば済むことです。
大変でったのが、②該当事業のそのエリアの総売上を出すことでした。
インターネット全盛のこの時代、すぐ見つかるだろうと思っていましたが
なかなかそうはいきません。
全国、そのエリアの市場規模がズバリ分かる業界は非常に限られています。
良さそうなデータが出てきても、集計対象企業数が限られていたり、
データが古かったり、なかなか見つかりません。
私が担当した今回の案件は古くからある業界で、業界団体や業界誌も多数出ていたのですが、
それでもズバリ欲しい情報はインターネット上ではすぐには見つかりませんでした。

③の業界の上位企業は上場企業が多い業界であれば、ホームページ上に
決算単信、有価証券報告書がありますので、売上高は見つかります。
これは、どのような情報を取るかを明確にしておかないと時間がかかります。
大きな企業であるほど、様々な事業を展開しているため、事業別の売上高を把握することが必要です。
しかし、企業によっては事業別の売上の開示をしていないケースがあることは困りました。

(3)助かったこと
なかなか見つからないなと思い、私は業界団体の方に聞いてみることにしました。
同じようなことを考えている人はいるもので、業界団体の方の対応も手馴れています。
○○と言う団体に聞いてみると良い、と親切に教えて頂き、助かりました。
更に友人や仕事上の人脈も重要です。私は該当業界に学生時代の友人が居ることを思い出し、
に久々に連絡を取った所、的確なアドバイスをもらいました。大変助かりました。

又、業界団体が出している資料も出典元を見てみると、同じ先であること分かります。
最終的には所轄の官公庁や、業界団体の大元が出しているような「スタンダード」
となる資料があります。
こうした「スタンダード」が分かれば、後はそのデータを正確に読み込んでいくと
論理的な、すなわち提出、説明に耐えうる資料が見つかります。

以上のようなステップを踏むことで、
私は該当事業の市場占有率を算定することが出来ました。

M&A業務には様々な実務があります。
今後も少しずつご紹介していきたいと思います。



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プロフィール

森 利彦

森 利彦 早稲田大学商学部卒業。
小売業、リース会社を経て、NIコンサルティング入社。
250社以上の可視化経営に関わるコンサルティングを実施後、教育研修事業、M&A事業に携わる。
中小企業診断士 PHP研究所認定ビジネスコーチ。

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