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事業承継のためにビジョンの見える化を!③

前回、事業ドメインは「自社は何業か」を定めるものであると
お伝えしましたが、今回は事例を基に、この点を掘り下げたいと思います。

マーケット縮小時代には、これまでの同業者からいかに差別化するかが重要です。
弊社では差別化の切り口として、物理的ドメインから機能的ドメインへと提唱しています。

本件は弊社代表の著書である戦略の見える化
詳しいのですが、最近の事例でも説明をしてみます。

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5月23日付の日経新聞で吉野家ホールディングスの安部修仁会長が経営の第一線から
退くという記事が出ていました。


吉野家と言えば牛丼です。
牛丼を販売する牛丼店というのは物理的ドメインです。
機能的ドメインは「早い、うまい、安い」です。
牛丼は注文してから食べ終わるまでに平均7~8分という恐るべき高回転率です。
早い、うまい、安い、どれか1つではなく、3つを両立したことが顧客にとっての価値だったのです。
余談ですが、昔流行ったキン肉マンというアニメでも「早いの、うまいの、やっすいのー」という歌が歌われていました。
30年近く前に見たアニメですが、今でも歌を思い出すほど強烈な機能的ドメインです。

吉野家はこの「早い、うまい、安い」の機能を牛丼に込めて、磨き続けることで、成長をしてきました。
しかし、同時にこの「早い、うまい、安い」に追づいする他のファーストフード、コンビニ業界、
中食産業も成長してきました。


加えて、2003年のBSE(牛海綿状脳症)は吉野家にとって大打撃でした。
「早い、うまい、安い」の機能を実現する上で重要な米国産牛肉の仕入れが困難になったためです。
牛丼店としての吉野家は同業他社に比べてやや勢いを失ったかに見えました。

しかし、さすが吉野家です。
「はなまるうどん」、ステーキチェーンの「どん」等を買収し、多角化への布石を打ってきました。
そして、事業ドメインとしての極めつけは大ヒット中の「牛すき鍋膳」です。
牛すき鍋膳は牛丼の7~8分に対して、注文から食べ終わるまでに15分から20分かかります。
従来の「早い、うまい、安い」の機能的ドメインには当てはまりません。

この記事で私が注目したのは、牛すき鍋のキャッチフレーズを
「うまい、安い、ごゆっくり」に変えたという点です。
「うまい、安い、ごゆっくり」とすることで、顧客の価格志向から価値志向への変化に
うまく対応できたのが大ヒットにつながったのです。

キャッチフレーズと書かれていますが、吉野家の現在の事業展開をみていると
機能的ドメインと言い換えても良いと思います。


この機能的ドメインの変更は、言葉で表すと簡単なのですが、
実現し継続することには大きな困難が伴います。


しかし、時代の変化、環境の変化に対応していかないと企業は生き残っていくことができません。

御社の機能的ドメインは何でしょうか?
ぜひお聞かせください。
そしてその機能的ドメイン実現のための手段として、M&Aを考えてみましょう。


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プロフィール

森 利彦

森 利彦 早稲田大学商学部卒業。
小売業、リース会社を経て、NIコンサルティング入社。
250社以上の可視化経営に関わるコンサルティングを実施後、教育研修事業、M&A事業に携わる。
中小企業診断士 PHP研究所認定ビジネスコーチ。

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