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イオン、ダイエーTOB発表に思う

4月になりました。
移動中に新社会人と思しき若手が目につく時期です。
私は大学卒業後の新卒時代は静岡のスーパーに入社をしました。
総菜部門に配属され、てんぷらを揚げていたのを思い出します。
理由があってすぐ退職をしたのですが、最初の職場というは影響が大きいものです。
いまだにスーパーに行くと総菜売り場とバックヤードが気になります。

そこで、今回は流通業の提携の話を取り上げてみます。

3月末にイオンがダイエーにTOB(株式公開買い付け)を実施するというニュースがありました。
以前からイオンはダイエーに20%の出資はしていましたが、今回のTOBで筆頭株主の
丸紅から24%を追加取得するということです。


ダイエーは13年2月期に連結営業損益が27億円の赤字となっています。
利益創出に向けて売上確保及びコスト削減が急務です。

一般的に消費財を扱う小売業では店舗数が増えるとスケールメリットは大きいと言われています。
チェーン展開をする上で、店舗運営に関わるコスト、仕入に関わるコスト等のスケールメリットに加えて、
最近強化しているPB開発でもメリットが出てきます。イオンはトップバリュを展開していますが
ダイエーのPB商品セービングもあります。今後はこれらも統合される方針とのことです。


今回、更に私が関心を持ったのはイオンと丸紅の組み方です。
この10年程度で商社は小売業の強化を進めています。
その中で丸紅が折角取得したダイエー株を5%を残して手放すことの狙いが気になりました。

要約すると以下の様になります。
・イオンは、いなげや、ベルク、カスミ、マルエツのような食品スーパーに最大32%の出資をしている。
・丸紅は東武ストア、相鉄ローゼン、マルエツに最大31%出資をしている。
・今回ダイエーがイオンに加わることでこれらの出資先の商品供給量が増える。
・丸紅はこれらの先に商品供給で貢献する。


つまり丸紅からすると商品供給量を確保することで仕入のスケールメリットが出て、
イオンは店舗運営、仕入、商品開発でメリットを出すということです。


これは、両社のこれまでの取組があってこその話だと思います。
丸紅は昨年、穀物大手の米ガビロン社の買収もしています。
今回のTOBによってこれまで行ってきたM&Aの重要性も増してくるように思います。

今回のTOB発表で改めて感じたのは、提携には様々なストーリーが練り込まれていることと
提携で成果を生むためには時間がかかるものだということです。
しかし、こうした提携に対するチャレンジは成果を生むことと思います。

様々なストーリーを考えて、企業間提携のお手伝いをしていきたいと思います。



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プロフィール

森 利彦

森 利彦 早稲田大学商学部卒業。
小売業、リース会社を経て、NIコンサルティング入社。
250社以上の可視化経営に関わるコンサルティングを実施後、教育研修事業、M&A事業に携わる。
中小企業診断士 PHP研究所認定ビジネスコーチ。

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